子供のむし歯の特徴
1.むし歯が白色から始まり、そのまま進行します。
乳歯で黒くて大きく穴の開いた状態であれば ほぼ確実に神経まで進行しています。
2.むし歯の進行がとても速いです。
大人のむし歯は痛くなるまでに何年もかかりますが、子供のむし歯は、3か月もあればむし歯が神経まで進んでしまう事があります。
3.むし歯になっても痛がりません。
子供がいたがらないのは むし歯がひどくないのではありません。子供は歯の痛覚が敏感ではないのです。
もし子供で痛みが続く場合は、むし歯が歯根を通り過ぎ、歯根の周りの骨まで到達した状態です。
もし子供で痛みが続く場合は、むし歯が歯根を通り過ぎ、歯根の周りの骨まで到達した状態です。
4.乳歯のむし歯がひどくなると、その下の永久歯も腐ってしまいます。
最悪の場合は 永久歯まで使えなくなります。
むし歯予防で大切な3つのこと
1.フッ素塗布について
子供のむし歯の予防には 歯の質を強化するフッ素が有効です。
生えたての歯はフッ素の効果も高いといわれていますので、1年に3,4回定期的に歯科医院でフッ素を塗ります。
生えたての歯はフッ素の効果も高いといわれていますので、1年に3,4回定期的に歯科医院でフッ素を塗ります。
<フッ素の働き>
- 歯を丈夫にします。フッ素は化学的に歯のエナメル質と結合して強い歯質を作ります。
- 歯を溶かす酸の成生を抑制します。
- むし歯になりかけて、溶けてしまった部分をもとに戻します。
※フッ素を塗布した後30分間は、うがい、飲食等をしないでください。
フッ素はまだ歯の質の弱い、生え始めたばかりの歯や乳歯に効果があるといわれますが子供から大人・ご高齢の方まで家族皆で使えるものです。
フッ素はまだ歯の質の弱い、生え始めたばかりの歯や乳歯に効果があるといわれますが子供から大人・ご高齢の方まで家族皆で使えるものです。
2.シーラントについて
奥歯の噛む面には溝があります。実は、この溝は中の方で深く広がった形をしています。
特に子供の歯(乳歯)の溝の形はとても複雑です。さらに最初の永久歯である6歳臼歯にはとても深い溝があります。この溝の中に食べかすやプラークがたまると歯ブラシが中まで届きにくく、むし歯になりやすいのです。
特に子供の歯(乳歯)の溝の形はとても複雑です。さらに最初の永久歯である6歳臼歯にはとても深い溝があります。この溝の中に食べかすやプラークがたまると歯ブラシが中まで届きにくく、むし歯になりやすいのです。
この溝にできるむし歯を予防するために、歯を削らずに溝のお掃除をしてプラスチックの樹脂を詰めるのがシーラントです。
3.ご家庭でのしつけが最大のむし歯予防です。
ご家庭でのしつけが最大のむし歯予防です。
小学校高学年の児童でも、お口の汚れの半分しか自分で磨くことができないといわれています。
小学校高学年の児童でも、お口の汚れの半分しか自分で磨くことができないといわれています。
お子さまが歯磨きをした後は、必ず仕上げ磨きをしてあげてください。小さい子供は歯磨きを嫌がることが多いようです。そこで、奥歯が生える前から歯ブラシに慣れるように小さい頃からの練習が大切です。お子様が大好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、鏡の前でお母さんと一緒に並んで楽しく磨いたりして、まずは歯磨きが好きになってください。
おやつは時間(10分間)と回数をきちっと決めて、集中して取るようにしてください。唾液検査(サリバチェックラボ)
唾液検査では、むし歯になるリスクについて調べることができます。
お子さんの唾液から、 3 種類のむし歯に関連する細菌を 1 度に検査します。
この検査でむし歯のなりやすさを測定し、その後のむし歯予防プランの参考にいたします。
この検査は、リアルタイムPCR法を採用した細菌検査です。
特定の細菌のDNAを短期間で増幅させ、その数を定量的(何匹いるか)に測定する検査方法です。
お子さんの唾液から、 3 種類のむし歯に関連する細菌を 1 度に検査します。
この検査でむし歯のなりやすさを測定し、その後のむし歯予防プランの参考にいたします。
この検査は、リアルタイムPCR法を採用した細菌検査です。
特定の細菌のDNAを短期間で増幅させ、その数を定量的(何匹いるか)に測定する検査方法です。
むし歯の原因菌
- S. mutans 菌:むし歯発生に大きく影響している菌
- S. sobrinus 菌:むし歯発生に大きく影響している菌
- Lactobacillus 菌:むし歯の進行増大に大きく影響している菌
特にこのようなお子さまは唾液検査は必要です。
- むし歯になりやすいお子さん
- 乳歯から永久歯に生え変わる時期のお子さん
- 歯列矯正中のお子さん
- 妊娠中の方(むし歯菌は母親から赤ちゃんに感染するため結果として赤ちゃんのむし歯予防につながります)
「サリバチェックラボの料金 5000円(税抜)」
定期健診
むし歯の進行が早く自覚症状が少ない子供のむし歯の特徴から、当院では3か月に一度の定期検診をおすすめしています。むし歯、注意すべき歯並び・かみあわせの「早期発見」と「予防」が目的です。